はじめに
こんばんは、うしまるです。
突然ですが「三上」という言葉を聞いたことがありますか?
欧陽脩という人が「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。乃(すなは)ち馬上・枕上(ちんじゃう)・厠上(しじゃう)なり」といったことに由来する言葉です。
何かというと文章を考えるのに最も都合がよいという三つの場面を表しておりそれぞれ、馬に乗っているとき、寝床に入っているとき、便所に入っているときだそう。
何かすごいことを考えていたり思いついたりする人ってどんな思考してるんだろうって思ったりしますよね。
欧陽脩も科挙に合格した天才中の天才ですが、その人も考えるのに適したのはこの3つのタイミングだといっています。
欧陽脩は世界史を勉強したことがある方なら聞いたことがある名前かと思いますが、生まれは1007年だそうなので約1000年前の人です。
そんな昔であっても、文章を考えたりするタイミングは正直いまと対して変わらないって面白いですよね。
それでは、欧陽脩が考える3つのタイミングを少し掘り下げてみましょう。
欧陽脩の「三上」
馬上(馬に乗っているとき)
今で言うところのバイクや自転車に当たるかと思います。
確かに自転車に乗っているときにふと何か思い出したりすることってありますよね。
あんまりブログで「考え事をしながら自転車に乗りましょう」というのもよくない話ですね笑
自転車に乗るときにはしっかりと運転に集中しましょう!
移動という意味では通勤通学のバスや電車も当てはまるかもしれません。
なかなか東京の満員電車の中で考え事をしろというのも酷な話かと思いますが、普段ゆっくり座りながら出勤できる方ならこそで思いついた取り止めのないことをメモしておくと役立つかもしれません。
実際、私は移動中に思いついたことをメモするためのアプリを常に準備しており、それが次の記事になったりします。
枕上(寝床に入っているとき)
これはベッドに入っているときですね。
寝る前に少し物思いに耽るのも良いのかもしれません。
考え事に集中しすぎて逆に眠れなくなるのもよくないので程々にしておきましょう。
厠上(便所に入っているとき)
これは今も昔も変わらずトイレですね。
最近は少なくなったかと思いますが、トイレに本や新聞を持ち込む描写も少し前まではたまにあったように思います。
個人的に追加で1つ挙げたいと思います。
夜の散歩
京都に「哲学の道」という名所がございますが昔から「歩きながら考える」というのも文章を考えるにはオススメのシチュエーションのようです。
私は街歩きが趣味で昔からちょっとぶらつくために歩いてはカフェに入ってみたり、美術館に行ったりするのが好きです。
しかし同じくらい、考え事をしながらの夜の散歩が好きです。
コンビニ以外何処もやっていないような夜中なのでこれといって行き先はないんですが、昼間とは景色が違う街を目的地もなく気の向くままというのが思考の没頭度を上げてくれる気がします。
あんまり詳しく話してしまうとプライベートがバレてしまうのですが、昔は夜中の都庁前から中野坂上の辺りをよく夜中に散歩しておりました。
まとめ
貴方には自分だけの何か考えが浮かびやすいポイントはありますか?
自分がふと思い付きやすいタイミングを増やしたり、考え事がしやすい時間を意図的に多くとることで貴方の今の仕事に良い影響があるかもしれません。
1000年経っても考え事をする時の人間の本質は変わんないんだなーなんて感想を頭の隅に転がしながら、物思いにふけっていたら突然すごい文章が閃いたりするかもしれませんよ。