こんばんは、うしまるです。
2020年は、新型コロナウイルスで多くの企業が一挙に経営不振に陥り解雇、早期退職の募集を余儀なくされる事態となりました。
その皺寄せは当然就職活動にも出てきております。
その中でも今回は新卒採用が中止になった企業を見ていきながら、就活生がどんなところを気にしているのか見ていきましょう。
コロナ禍で採用を止めた企業
観光業界
観光業界最大手のJTBは2022年4月入社の新卒採用を行わない方針を発表しました。
JTBやHISは毎年就活生の人気企業ランキングのトップに選ばれる超人気企業だったので、志望する方々にとっては本当に悲しい周知となったかと思います。
秋頃にGoToキャンペーンを行いテコ入れを進めておりましたが依然として収束の見えない状況で相当苦しい戦いを強いられていますね。
決算発表の中身を見ても、過去最大の赤字を抱え早期退職社募集等々で2割近い社員削減と、国内店舗の4分の1の閉鎖を検討中のようです。
航空業界
こちらも就活界隈超人気企業、JALとANA。
観光産業が大打撃を受け、予想はできましたが航空業界最大手2社も新卒採用の中止を発表しております。
JALは2020年7月、当初グループで1700人を採用する予定でしたが、総合職の事務系や技術系、客室乗務員など1500人弱の採用を中止する旨発表しました。グランドスタッフやキャビンアテンダントは、就活人気もさることながら子供の夢にも出てくるような職業。コロナ禍でどうしようもないとはいえ厳しいですね。
その他
大阪ユニバーサルスタジオジャパンも来年度の新卒採用をすでに中止。
交通業界からはJR東日本が当初総合職約130名程度、エリア職が約1,270名程度、合計1,400名程度の採用を予定していたものの総合職が10名減の約120名程度、エリア職が90名減の約1,180名程度と、合計100名程度の削減を見込んでおります。中途採用は大幅削減予定とのこと。
意外なところだと紳士服業界も採用の大幅削減予定。テレワークが導入され出社する機会が減ってスーツへの需要が落ち込んだこと、そして百貨店等々販売実店舗の縮小に伴い人員削減が迫っているようです。
この影響を受けて就活生は何を思うのか
キーワードは「在宅勤務」と「福利厚生」
正直、現状ではいつコロナ禍が収束するのか目処が立たず、収束してもまた出社する日々が普通になるのか、いわゆる「新しい生活様式」としてテレワークが主流になっていくのかは読めません。
在宅勤務やテレワークにしっかりと対応できる会社かどうかは、今後の就活生人気を左右する一つの指標となるでしょう。
そう言った意味ではもともとIT企業やWebマーケティング系の会社はコロナ禍以前からZoomやSkypeでミーティングを開催したり、社内連絡もSlack等々で完結させる等々の導入を試みているところも多かったため、これからの社会への適応力も大きいといえます。
就活生にとってはこれから一生働くかもしれないし数年で辞めるかもしれないけれど「初めて働く会社」であることは間違いないでしょうから大事な問題です。
またボーナス減額や手当削減も多い昨今。
手取りの給与だけではなかなか厳しい生活になる新社会人も多いはず。
そんな中で住宅手当や通勤手当、ランチ手当等々各社が持っている福利厚生は今まで以上に大きな意味を持ってきます。
これは各社のホームページをみたり、働いている方や転職レビューサイトのクチコミを参考にしたりして情報収集に努めるのがオススメです。
ただしクチコミには住宅手当3割ありとなっていてもコロナ禍で2割になっていたりと最新状況とは差異がある場合があります。
この辺りは実際に企業説明会に参加したり、社員質問会があれば積極的に参加して情報収集することをオススメします。