こんばんは、うしまるです。
就活が本格的に始まり出す2月頃はこう言った声を多く聞きます。
そろそろ就活も始まるし自己分析の本やり込んで備えよう!
しかし結論からお話しすると自己分析をやり込んだところで何の備えにもなりません。
確かに巷では就職活動≒自己分析なんじゃないかと思うくらい就活用自己分析のハウツー本が売られています。
私自身、学校で開催されていた就活スタートダッシュセミナーみたいなのに一応足を運んでみたら、自己分析で受かるか落ちるか決まる!くらいの勢いで言われます。
すると純粋な就活生は
自己分析さえすれば内定が貰えるんだ!
と考え始めます。
しかしそううまくはいきません。典型的な「結果の出ない」自己分析を行なっている例を示して説明していきましょう。
就活の準備として自己分析すると変な方向に迷い込む
実際に私も色々な会社を受け、隣の就活生を見てきましたが
「チャレンジ精神に溢れている」や「試行錯誤し成果が出るまで諦めない」と言った強みはありきたりではありますが伝わりやすいものです。
しかし自己分析を突き詰める余り、他人にはない自分だけのオリジナリティを探し求めすぎて何を伝えたいのかよく分からない強みを話し始める人がいます。
「物事を逆に捉えることができる」
「自分だけのポジションを確立できる」
総合職と言いつつ実際には営業配属が大半の会社で特定ポジションに固執するような自己分析は余り響かないです。
面接官も「うーん、、どう深掘りして行こうか、、」と言う雰囲気でした。
オリジナリティを求めるなと言っているわけではありません。
個性は非常に重要です。
しかし短時間で伝わらない強みでは落とされてしまう可能性が大きいです。
序盤の面接では就活生2人で30分なんて制限時間の面接は非常に多いです。
つまり一人15分程度。
その中で大体ガクチカ、志望動機、逆質問を聞かれるとしたら強みなんて5分以下でアピールしなくてはなりません。
その強み、5分で相手に伝わりますか?と一度考え直してみてください。
無駄な時間がかかる
就活生の中には数日こもって自己分析本一冊完成させようとする人がいますが、余りそれで成果の出た人をみたことがありません。
どれだけ完成された自己分析を行なっていても、面接で喋れなかったら意味がありません。
準備に一生懸命になる就活生は面接慣れすることができてないパターンが多いです。
また完成された自己分析本を拠り所にし過ぎて、考えてもいなかった深掘りに対して途端にしどろもどろになってしまう人も多いです。
どれだけ面接慣れしていても本命の会社の面接では緊張するもの。
そこで頭真っ白で吃ってしまっては意味がありません。
しかしそれは志望度の高い会社の面接でこそ起こってしまいます。
自己分析にばかり時間を割くのは得策ではありません。
自分の望みに寄っていってしまう
例えば内心で将来はマーケティングができる部署で働きたいと思っている就活生だと、大学時代の経験とマーケティング職で必要とされる素養を無理に結び付けて
「自己分析の結果、自分はマーケティング職に向いている」
と結論つけて強みやガクちかを話す就活生が非常に多いです。
そしてその大半は「その強みや大学時代の経験なら営業職でも良いんじゃないの」と聞かれて「いやそれは…」と返せないパターンに陥ります。
すると面接官は「そんな志望度なんだな」と判断することになります。
そんなことないと思うかもしれませんが、志望業種から逆に繋がれたガクチカや強みを話す人は多いです。うまく繋がっていれば良いのですが、聞いていると「何で結局その業種?」と疑問になるものも多いです。
そもそも20数年生きてきて、就活を機にとりあえず買ってみた本で、他人と差別化できるような強みから
場合によっては数十年働くかもしれない会社の方向性まで分かったら世話はありません。
どう自己分析するべきか
「行動しながら考えること」
「とにかく行動ありきで試行錯誤すること」
よく私が話していることですが就活においては
「面接を受けながら自己分析を進める」ことだと思います。
面接で聞かれた質問に対する答えをストックしていくこと
そんな角度から深掘りされたことなかったなと思ったら電車の中で考えを深めておくこと
その積み重ねのみが就活面接用自己分析の鉄則です。
最後に
市販本も大体自己分析をやって「自分にあった会社を見つけましょう」「自分の強み、弱みと向き合いましょう」といったコンセプトが多いです。
しかしそもそも漫然と20数年生きてきて、就活を機にとりあえず買ってみた本で、他人と差別化できるような強みから場合によっては数十年働くかもしれない会社の方向性まで分かったら世話はありません。
自己分析に頼り過ぎないこと。面接用の自己分析なら必ず面接経験を積み重ねながらブラッシュアップしていくこと。
1社も面接を受けていないのに「まだ自己分析が終わってないから」とか「自己分析が完璧じゃないから」って言い訳は非常に危険。
くれぐれも一冊やり込んでから就活に臨もうなんて思わないでくださいね。